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会社のみんなでキャリアを考える「キャリア月間」を今年も開催!社内アンケートの結果も公開しちゃいます

「サイボウズの舞台裏」スタッフの石川です!

今回の記事では、昨年に続き2回目の開催となった「キャリアについて考える月間」についてご紹介します。
昨年の実施状況については、過去に記事にしていますので、本記事と合わせてご覧いただけたら嬉しいです。

キャリアについて考える月間とは

読者の皆さん、最後に自分のキャリアについて考えたのはいつでしょうか。考えないといけない、とは思いつつ、普段の業務から離れて考えるための時間を確保することは、忙しい日々を過ごしているとどうしても難しいことがありますよね。

サイボウズでは、入社時のオンボーディング期間を除くと参加必須の集合研修はほとんどありません。会社から半ば強引に、業務やキャリアの棚卸しをしたり、今後のキャリアを考えさせられたりするようなこともありません。もちろんキャリアについて考えるタイミングは人それぞれではありますが、時間やきっかけがないことで考えることが後回しになってしまうことはよくあると思います。

人事としては、せめて年に一回くらいはキャリアについて考えてみてほしいと思い、そのための情報やワークショップなどの場を提供したいと思っていました。そこで、昨年から毎年9月の丸々1ヶ月間を「キャリアについて考える月間」と銘打って、キャンペーン的に社内広報活動を行ないながら、毎週講義やワークショップなどのコンテンツを実施しています。

今年のテーマは「3年後の自分を考えてみよう」

サイボウズでは3年後をひとつのマイルストーンとして全社の目標を掲げていますが、そこを一緒に目指していくメンバー一人ひとりにも意識してもらった上で、自身のキャリアを想像してもらいたいと思い、このテーマを決めました。

2023〜2025年の全社スローガン「25BT」のスライド。3年後の2025年をひとつのマイルストーンとし、さらにその先を見据えた取り組みを、信頼を大切に進めていこう。 というメッセージが込められている。

キャリアプランという言葉はありますが、計画通りにいかないのがキャリア。将来のことなんて誰もわからないですが、かといって何も考えず漫然と過ごしていたら、せっかくのチャンスを逃してしまったり、もっとちゃんと考えて行動すればよかったと後で後悔したりすることも・・・ 具体的でなくても良いですし、あとで変わっても全く問題ないですが、「こうありたい」「なれたらいいな」と想像してみることで、これからやるべきことが見えてくると思うので、会社の方針に合わせて3年後を想像してもらうことにしました。

基調講演では法政大学の石山先生がご登壇!

「キャリア月間」の開幕はゲストスピーカーによる基調講演を開催、今年は法政大学大学院の石山先生にお越しいただき、「私のキャリア このままでいいの?と気になるアナタに、ジョブ・クラフティングと越境のすゝめ」というテーマでご講演いただきました。講演の様子をグラレコにしてみましたので、読者の皆さんにも雰囲気を味わっていただけたら嬉しいです。

石山先生のグラレコ1p目(PART1:ジョブクラフティングとは)
石山先生のグラレコ2p目(PART2:ジョブクラフティングを活用したワークショップ)
石山先生のグラレコ3p目(PART3:越境学習とは)

他にもコンテンツは盛りだくさん…!

素敵な基調講演として幕開けしたキャリア月間ですが、今年もたくさんのコンテンツを企画しました。

【スケジュール】

9月のキャリア月間のコンテンツスケジュール(カレンダー表示)

【講義】
・「中堅世代に向けるベテランの生き様」
・「経験学習サイクルを学んで日々の振り返りを習慣にしよう」
・動画研修サービスのschoo集合学習「doda編集長が教える キャリアの選択肢の広げ方・選び方」

【ワークショップ】
・「“3年後について語ろう!”世代別座談会」
・「モチベーショングラフを書いてキャリアを考えよう」
・「マンダラシートを使ってキャリアを考えてみませんか?」

【その他】
・2025年にどうなっていたいかをマネージャーに相談してみよう!
・キャリアざつだん

月間中にキャリア支援に関するアンケートを実施・・・その結果とは

今回の月間に合わせて、社内で「キャリアに関するアンケート」を実施しました。

アンケートの設問内容のスライド。

約600名のメンバーから回答をもらいましたが、まだまだやるべきことはたくさんありそうだと思える結果が得られました。ここまでお読みいただいた方には特別にその一部をご紹介します。書きながら思いましたが、この記事のメインはむしろこちらかもしれません笑

まずは、「1. キャリアを考える/希望を伝える上で、困っていることはありますか」については、「困っているor困っていない」とほぼ50:50、若干困っている人の方が多いという回答を得ました。

「キャリアを考える/希望を伝える上で、困っていることはありますか」という設問の回答を示した円グラフ

もちろん、困りの程度の差はあると思いますが、少なくない人たちが何かに困っているということがわかりました。

困っていると回答した方には「どのようなことに困っているか教えてください」と聞いたところ、
・キャリアについてどのように考えればいいかわからない
・社内にロールモデルやキャリアパスがない
・異動によって給与などの条件面の変更があるのかわからない

といった回答が特に多かったです。サイボウズではグレード制や給与テーブルがなく、異動なども会社都合で決まるのではなく、本人の希望で実現するケースが多いといった事情があるのかもしれません。また、これまでもご紹介してきた通り、キャリアも100人100通りなので、多様な選択肢がある一方で、その状況に迷われてしまう方も多くいることがわかりました。

続いて、「自分自身のキャリアについて、会社やマネージャーから提案や打診が欲しいと思いますか」という質問についてです。この設問を用意した意図は、先述した通り本人の希望で異動したり、新しい役割にチャレンジしたりというケースが多く、会社都合で一方的に人材配置を決めることはないのが今のサイボウズの特徴です。ただ、まだ明確にやりたいことがない方や、周囲から背中を押してほしい方もいると思い、実際にどのくらいの方がそう思っているのか知りたいと思い、質問をしてみました。結果はこちらです。

「自分自身のキャリアについて、会社やマネージャーから提案や打診が欲しいと思いますか」という設問の回答を示した円グラフ

もちろん、「もらえるものはもらいたい」と思うのが心理かもしれませんが、約70%の方が何か打診や提案が欲しい、という結果には正直少し驚きでした。ただ、良かったと思うこととして、本人の希望を大切にするカルチャーであるため、打診や提案がしにくいと感じているマネージャーの声も聞いていたので、これだけの人が求めているという結果を持って、今後はより打診や提案がしやすくなるような仕組みを整えていくきっかけをいただいたと思います。

提案が欲しいと回答した方には、「どのような提案、打診があると良いと思いますか」と聞いたところ、
・所属チームでの今後期待されている仕事や役割について
・中長期的なキャリアの方向性について
・現在の職種以外で自分に向いている職種について

に特に多くの回答が集まりました。もしかしたら、マネージャーは伝えているつもりになっているだけでも、実際にはメンバーにはうまく伝わっていないのかもしれないですね。ここももう少し深掘りしながら次の一手を考えていきます。

そして、最後に、「実際に打診、提案があったと想像した時にご自身の気持ちに近いものを教えてください。」については、以下4つの選択肢から選んでもらいました。

①どんな打診、提案であっても、まずは信じて受け入れて挑戦してみたい
②「やるべきこと」だと納得、共感できる打診、提案であるなら前向きに受け入れて挑戦してみたい
③「やるべきこと」だと納得、共感できても、「やりたいこと」でないものは受け入れられない
④ただ打診、提案を聞いてみたかっただけ

繰り返しになりますが、本人の希望を大切にしていたので、③に回答が集まるかと想像しましたが、約75%の方が②を、約9%の方が①を選択され、③を選んだ方は約8%に留まりました。
みなさん結果を見ていかがでしょう。皆さんの会社で同様のアンケートを実施したらどういった回答が得られそうでしょうか。

現在、このアンケートの分析を進めつつ、来年の施策を考えているところで、これまでの施策の見直しを進めつつ、私たちも新たなチャレンジをどんどんしていかないといけないと気が引き締まりました。
ぜひ、メンバーの成長支援などに関わる方がいればお知恵をお借りしたいと思いますので、情報交換したいといった方は、ご連絡お待ちしております。

さて、結びになりますが、今年もサイボウズの舞台裏をお読みいただきましてありがとうございました。

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皆さま、良いお年をお迎えください!

■この記事を書いた人:石川 憂季  YUKI ISHIKAWA(twitter:@cyuki_14)  コロナ禍でサイボウズに転職し、リモートワーク中心の生活。 キャリア採用、キャリア支援、人事広報の3つのチームに所属。 キャリアコンサルタント。 気まぐれで間借りカレー屋の店長もやっています。

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