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気軽に他部署の業務を経験できる「大人の体験入部」実際に利用した3人にホントのところを聞いてみた!

そろそろ他の業務をしてみたい、他の部署も気になるけど…異動希望出すほどではない。希望した部署に異動できたけど、思っていた業務と違っていた…など、社内で業務転換する際に、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そんなとき、サイボウズでは気軽に他部署の業務を経験できる、「大人の体験入部」という制度があります。

大人の体験入部とは?
1月に公開した記事「メンバーの可能性を広げ、ミスマッチを減らす「大人の体験入部」とは?」をまだご覧になっていない方は、よろしければ先にご覧ください。

本記事では、実際に大人の体験入部制度を利用して、所属部署を変えずに他部署の業務を体験した3人のメンバーに実際のところどうなの?なお話をインタビュー形式で聞いてみました。

石川:まずは、自己紹介も兼ねて、体験入部前に皆さんが元々担当されているお仕事について教えてください。

▼もんざえもん(赤松 翔)(以下、もん)
私は、ビジネスマーケティング本部で広告・宣伝などに関わるプロモーション担当をしています。kintoneというノーコードツールが世の中に広げるための企画を考えて、CMなどの動画を使ったマス広告やWeb広告など幅広い施策をチームで進めています。

▼飛石
私は、カスタマー本部で、サイボウズ製品をご利用中のお客様に向けて、製品を活用していただくための支援をしています。

▼丸山
私は、ビジネスマーケティング本部という部署に所属し、サイボウズ Officeという中小企業向けのグループウェア製品のプロモーション担当をしております。また、兼務でサイボウズの舞台裏を運営している人事の人事広報チームにも所属しております。

石川:ありがとうございます。では次にチームワーク総研を体験しようと思ったきっかけを教えてください。

▼もん
同じビジネス・マーケティング所属でチームワーク総研兼務の大先輩から声をかけてもらったことが大きいきっかけでした。入社前からチームワーク総研は知っていたので、面接の時からいつかは関わりたいとお話ししていました。ただ、元々の所属部署での信頼関係を大事にしたいと思っていたので、入社3・4年後ぐらいに検討するつもりで、そのときになったら考えようという気持ちでした。入社して2年半弱が経過したときに、社内の組織編成の動きがある関係で、兼務前提で自分にお声がけいただいて、今回、体験入部の制度を使うことになりました。

▼石川
想像よりも早かったという印象ですか。

▼もん
はい、早かったので大丈夫かなと、最初は心配でした(笑)

▼飛石
今の部署は、新卒の一年目からずっと所属している部署で、もう丸五年が経とうとしていました。関わる業務は変わっていくものの、ずっと同じ場所にいるとなんとなく「このままでいいのかな?」みたいな…仕事めっちゃ楽しいけど、なんか漠然とした不安みたいなのがちょっとありました。それに加えて、チームワークに対して、ツールからだけではなく、風土からアプローチしていく、というチームワーク総研の業務について私も入社当時からいつか関わってみたいなっていう興味はありました。「モヤモヤ」と「いつか行ってみたい」という2つの気持ちがちょうど重なった時期で、今なのではないかと思って体験しようと決めました。

▼石川
飛石さんも入社前から気になっていたのですね。

▼飛石
私が2018年入社で、前年の17年に総研ができて、まだ出来立てほやほやでこれから、という部署だったので、当時から気になっていました。

▼丸山
私は昨年から人事広報チームで仕事していて、チームワーク総研とも月一回双方の活動について情報共有の場がありました。人事広報とチームワーク総研、双方でもっと連携できそうなことがあるのでは?と思うこともありましたが、実際に業務をしているわけではないので、どういう仕事をしているのかわからないところがありました。そのため、総研の業務を知った方が今の人事広報の仕事がしやすくなるのではと思うことがあり、ただ情報収集するよりか、自分で一回体験した方が理解は進むのではと。あと、以前総研の所長の和田さんから話を聞く機会があって、ミッションや業務にも以前から興味がありました。今の仕事に生かしたい気持ちと興味から今回体験することにしました。

▼石川
たしかに人事広報で総研と関わることも出てきたので、実際に業務を知るという意味で体験入部は良さそうですね。


石川:最初から異動(兼務)ではなく、大人の体験入部を挟んだ理由は?

▼もん
主な理由としては、私とチームワーク総研(以下、総研。)のみなさん、双方の“肌感覚”が合うかどうかでした。これは総研からの提案でしたが、いきなり異動して仕事の進め方などが合わないとなるとお互いに不幸なので、と公明正大にはっきり伝えていただきありがたかったです。元々異動する気持ちではいましたが、丁寧にマッチングを検討できるようにと、 2ヶ月という短い期間ですが、体験入部を挟みました。正直人生で異動すること自体経験がなかったので、内心ドキドキでした(笑)

▼飛石
私は総研のことは外から見ている情報しかなかったので、体験できるなら、まずは体験をしてみた方が検討できる情報も増えていいかなと思い、いきなり異動ではなくそれを考えるためにも体験入部をしてみました。

▼石川
初めての体験入部は緊張しましたか?

▼飛石
ちょっとドキドキしました。今所属しているチームは同じ年代のメンバーの方が多いですが、総研はサイボウズ歴の長い方も多いので、雰囲気の違うチームに行くことにも緊張しました。

▼石川
丸山さんはいかがですか。

▼丸山
私は今回の体験入部の前に、別の本部のチームを兼務した経験があるのですが、その時は、最初から「こういう仕事をやらないか」と提案をもらって、自分も興味があったので、体験入部は挟まずそのまま兼務となりました。ただ、兼務となると正式に自分の業務になるので、所属組織を追加するなど、人事的な申請業務も必要になります。まだ本当に自分がやりたいことなのかどうかを検討する意味では、そういう手続きが不要な体験入部がちょうどよかったので、最初から兼務ではない体験入部を選びました。


石川:体験入部したい!と思ってから、チームへの相談など実際に体験するまでの流れを教えてください。

▼もん
実はちょうど期の切り替わり時期の昨年末に声をかけてもらった後すぐに、所属のマネージャーにやってみたい意思を相談しました。その後すぐに、マネージャーにチーム内の調整をしてもらいつつ、年明けすぐにはチームにも共有し、スムーズに実現まで至りました。この期間は、1ヶ月もかかっていません。なんならお声がけいただいてから、2週間ほどでチームに共有されたと思います。これはHRマネージャーがすぐに動いてくださったことはもちろんなのですが、チームのメンバーも私の希望を違和感なく受容してくれたからかと思います。戸惑いや変な沈黙な空気はまったく感じず、むしろ共有したときには、「想いも共有してくれるのは、もんさんっぽいですね、応援しています!」とポジティブなお声がけしてくださったのは今でも忘れられないです。

▼石川
実際に業務の調整はどう進めたのでしょうか。

▼もん
総研での業務にかかる工数は事前に聞いていたので、マネージャーと業務チームに相談して、kintoneプロモーションの業務で使っていた工数を大きく減らして、総研側にリソースを充てるようにしました。期の変わり目でちょうど良いタイミングだったとはいえ、それでもちゃんと調整をしていただけたので、何の不自由もなく体験入部に臨めました。体験入部中は1日だと1,2時間くらい総研の仕事をしていました。

▼石川
飛石さんはどのように調整を進めていきましたか。

▼飛石
まず、私の中で体験入部したいという気持ちが芽生えたものの、総研のメンバーの話も聞かないと決断するには不安がありました。そこで、ジョブボード(社内向けの求人情報)から、総研のメンバーに面談を申し込みました。実際には二人の方とザツダンして、どのような業務をやっているのか、どういうスキルレベルが求められているのかを確認して、いろいろと会話をしていく中で、私でも活躍できる可能性があるかもしれないと感じ、チャレンジしてみたいと思えました。気持ちが固まってからは、自部署のマネージャーにはこういうことをしたいから体験入部に行きたいと私から相談しました。相談したのが昨年の9月ごろで「今すぐには難しいけど、年明けくらいからならどうだろう?」と調整していただき、総研側のマネージャーにも相談して年明けからの体験入部が実現しました。

ちょうど当時、人事本部主催の「キャリアについて考える月間」という施策が行われている期間で、それが大きなきっかけの一つになりました。人事のメンバーにキャリア相談できる機会があったので、新卒当時からお世話になっていた先輩と今まで話したことなかった方2名とお話しして、壁打ち・相談した時に、「体験入部してみたらいいんじゃない?」と、ポンと背中を押してもらえたのも大きかったです。

▼石川
ジョブボードやキャリアについて考える月間も上手に活用いただいて嬉しいです。

▼飛石
面談を申し込んだ時に、きっと受け入れ側も大変なはずなのに、ウェルカムに迎え入れてくれたのも行きたいと思える一つのポイントでした。

▼石川
業務の調整はどのように進めましたか。

▼飛石
私の場合は、将来的に異動する、という目処が立っていたわけではないので、がっつりリソースを削るということはせず、ただ、一部入れなくなる業務が出てくるので、メンバーにはこの期間は代わりに入って欲しいと相談して、調整を進めました。

▼石川
丸山さんはいかがでしたか?

▼丸山
私は今年社会人12年目になり、今までの仕事を続けるのか、それともまた別のキャリアというものもあるのかもしれないなど、これからのキャリアをちょうど考えていた時期でした。

そこで、もともと気になっていたチームワーク総研が自分にとってやりたいことなのかを考え始めました。実際どのような業務をしているのか、2人の方に話しを聞きました。ただ、話を聞いてもよくわからないことがあったので、でれば体験入部してみようと話が進みました。ちょうど飛石さんの体験入部が決まっていて、同じような業務を経験したかったので、同じタイミングでやりましょうと総研側と先に調整を進めました。その後に自部署にも相談して、体験入部期間中に自分が責任持ってやることとやらないことをはっきりさせて、周りに迷惑をかけない状態を作りました。

▼石川
普段から自分で業務量を調整しやすかったのでしょうか。

▼丸山
それもあると思います。あとは兼務としてではなく、期間が決まっているので、送り出す側もそこまで負担なく送り出してくれたように思います。


石川:実際に体験入部中はどのような業務をやりましたか?

▼もん
主に、プロモーションやディレクション業務で動画制作やWebページ作成、広告代理店、メルマガ作成の調整に関わらせていただきました。基本的なオペレーション業務のターゲット像がイメージできていなかったので、まずはそこを具体化しつつ、特に大きいところでは、コンサルタントを紹介する新規の動画制作タスクがあったので、それをすべて担当させていただきました。とても充実した良い2ヶ月を過ごせたと思います。

▼石川
誰かと一緒に業務する、ということではなくお一人で?

▼もん
プロモーションスキルの横展開をしつつ、業務ごとに関わっている方と一緒に進めていきました。とはいえ、好きなようにやらせてもらいつつ、何か違和感あどあれば遠慮なく言ってくださいという進め方で、元々、「この人何ができるのだろう」ということは理解してもらっていていたので、めちゃくちゃやりやすかったです。

▼石川
飛石さんは何をされていましたか。

▼飛石
私はコンサルティングのグループに体験入部したので、商談の場に同席してお客様に提案している様子を見学したり、実際の研修の案件にオンラインオフラインどちらにも同席したりしました。最初は講演やセミナーを聞いて、各コンサルタントがどのような話をしているのかをインプットしつつ、どんどん意見してねと、受け入れのメンバーからも言っていただいたので、提案書にフィードバックや、研修当日のフォローアップに入りました。

▼石川
丸山さんもコンサルティングのグループへの体験入部でしたが、いかがでしたか。

▼丸山
私の体験入部の目的の一つとして、やっぱり総研がどのような仕事をやっているのかを知る、ことがあったので、とりあえず全部の定例に参加しました。総研と一言で言っても、コンサルタントによって、案件もフェーズも異なるので、それぞれの商談などにも同席しながら、1ヶ月くらいはインプットする時間に充てました。あの後は、飛石さんと同じように研修への同席や当日のサポートなどを体験しました。最初はインプットをしつつ、できる範囲の実務を経験できましたと思います。


石川:ありがとうございます。実際に体験入部されて期間中困ったことはありましたか。

▼もん
主務とのバランスだと思います。どうしても優先タスクがかぶってしまうことがあるので調整する必要があり、どちらも優先となった時が困りました。でも両方やりたいし、やらなきゃなーみたいな感じに何度かなりました(笑)そこも、各チームに事情を説明しながらできたので、融通をつけることはできたので、大きく困ったわけではないですが。楽しすぎてどんどんやりたいことが増えてきて、ストップをかけることですかね。調子に乗ってというか覚えたい気持ちが前に出て、手を上げたくなっちゃうことを我慢するのは大変でした。時間の確保が難しかったです。

▼飛石
あまりなかったです!(笑)ただ、自分からどの案件に入ったらいいか?など迷うこともありましたが、総研のメンバーが積極的に案件に追加してくれて、ウェルカムな雰囲気を作ってくださっていたので、あまり困ったことはなかったです。細かなフォローアップは受け入れ担当のメンバーがしてくださったので、ありがたかったです。

▼丸山
私も受け入れ側がしっかり準備してくれたので、そこは困らなかったが、主務の業務が忙しくなると頭の切り替えが十分にできず、しっかり意識して時間を確保しないとどちらかが疎かになってしまう感じがしたので、双方それぞれしっかり時間を確保することが難しかったです。

▼飛石
私もスケジュールを先に押さえて意識してやるようにしていました。

石川:体験入部を経てその後の業務に変化はありましたか。

▼もん
体験入部先と元々の部署でのターゲット像が似ているところが多かったため、双方の業務に参考にできることが多かったです。また、コミュニケーションの仕方ももともといたチームとは若干違うところがあったため、新鮮でした。体験入部中の経験をシェアして、提案できたところは双方にとってよかったなーと思います。

▼石川
自分で行動してキャリアの選択肢が広がったという感覚はありますか。

▼もん
ありました。頭でっかちでただ想像していた時と比べると、視野も広まったと思います。

▼石川
飛石さんは異動や兼務にはならずでしたが、仕事やキャリアの考え方に変化はありましたか。

▼飛石
実業務にとって大きな影響があったわけではないですが、キャリアの選択肢は広がったと思います。今関わっている領域以外の仕事についての解像度が上がったので、選択肢が増えた感覚はあります。総研のメンバーに比べたらもちろん経験も知識も足りないけれど、チャレンジしてみたいと思えたのは大きいです。

▼石川
昨年9月のモヤモヤは、今どうですか。

▼飛石
今思えば、当時は動いていない自分にモヤモヤしていたように思います。そこから動いて一歩進んだ感覚があるので、モヤモヤは晴れて視野は開けた感じがします。ただこのままだと前の自分に戻ってしまうかもしれないので、キャリアについて考え続けることが大事だと思いました。

▼丸山
私も異動することにはならなかったですが、業務を知れて、ここは総研に相談した方がいいなど、相手のことを知った上で仕事を進めることができるようになったと思います。キャリアにとってもそういう仕事があるのか、ということがわかって、また時期が来たら挑戦してみたいと思えました。

石川:最後に大人の体験入部という制度について一言!

▼もん
私はこれまでの社会人経験で一度も異動などがほぼないといえる人間だったので、将来検討したい職種にチャレンジできる、チームの空気を体験できるっていうのはめちゃくちゃありがたい制度だなと思えました。

▼飛石
この制度は「チャレンジしたい人の背中を押す制度」だと体験して感じました。制度自体を会社全体でみんなが認知しているから、送り出す側も受け入れ側も前向きに考えるカルチャーがあるのがありがたいと思います。みんなのスキルもあがったり、モチベーション高く働けたりするのかなと思います。もやもやしているなら使ってみて欲しいと思います。

▼丸山
異動となるとハードル高いので、体験というのが気軽で、自分としても気兼ねなくチャレンジできてよかったなと思いました。

▼もん
ここにいるメンバーみんなキャリアの年数が違っていて、私自身、サイボウズ歴は浅いですが、キャリアは20年あります。体験入部は勝手に若いメンバー向けと思われているかもしれないが、私みたいな人も使える制度で、おじさんにも喜ばれる制度だなと思いました(笑)20年目でも悩んでいて、前職では辞めるという選択肢しかなかったので、体験入部という選択肢があるのはありがたいなと思いました。

▼石川
皆さん長丁場のインタビューありがとうございました。


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