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メンバーの可能性を広げ、ミスマッチを減らす「大人の体験入部」とは?

今回の記事では、サイボウズ社内でも多くのメンバーが活用している「大人の体験入部」についてご紹介します。

「大人の体験入部」とは

 大人の体験入部とは、最短1日〜最長3ヶ月の期間を決めて、所属部署以外の部署に行き、実際の仕事を経験できる制度です※。

※ちなみに、制度の名称に関して質問されることも多いので先にご紹介すると、サイボウズでは、新卒で入社した社員が複数の部署を3日くらいずつ回って体験する研修を「体験入部」と呼んでいます。新入社員は体験した後で部署希望を出します。その大人版ってことで、大人の体験入部と名づけました。もちろん新入社員も大人ですけど・・・笑

 実施時期は所属元と体験入部先とで調整ができれば年中いつでも実施できます。
 本制度の主な目的としては、所属しているチームの仕事に関係しそうな他部署の仕事を実際に体験し、そこで得た知見を所属チームに還元することや、メンバーが今後のキャリアを検討するために他の業務を実際に体験しながら、異動希望先のチームとのマッチングを図るために利活用されています。
 体験入部期間中は、所属元の業務をせずに体験先の業務体験に専念することもあれば、「7:3」や「6:4」など、期間中だけ所属元の業務割合を減らして、兼務のような形をとることもあります。ただ、すんなりと業務調整できれば良いのですが、実際には所属元チームが繁忙だからと実施時期をずらすこともあれば、体験入部先も受け入れ体制や受け入れ担当者の検討や、システムの権限設定等の事務手続き含め、事前に準備が必要になるので、メンバーを送り出す側も受け入れる側も双方それなりに覚悟が必要です!
 体験入部の成果として、終了後にレポートを提出してもらうことにしていますが、チームによっては成果発表会などを実施していることもあり、そこで講評やフィードバックをもらうことができます。

どのくらい活用されているのか

 「大人の体験入部」については、これまでも社外に向けて発信していたこともあり、他社の人事の方や、採用面接の場面で、実際に制度が使われているのかを質問されることがよくあります。今回はせっかくですので、2022年の実績をご紹介できればと思います。
 まず、2022年に実施された体験入部の件数は、39件※でした。開発からカスタマーサービス、マーケティング本部からチームワーク総研、営業から財務経理、など本部を跨ぐものが多く、体験入部をきっかけに異動や兼務を開始するメンバーを複数いました。
 ちなみに私も転職してサイボウズに入りましたが、入社1年目の時にチームワーク総研への体験入部を経験し、業務理解が深まったことに加えて、社内の人脈も広がり、人事の仕事にも活かせることができていると思っています!
※2022年1月〜12月中に体験入部開始されたものの件数

大人の体験入部アプリ(kintone)実際の画面

いきなり異動はハードルが高い!体験入部でミスマッチを減らそう

 「希望の部署に異動ができた、けれど、実際に仕事してみたら想像と違った」という経験をしたことがある方はいませんか?はい、私です笑 前職でのエピソードです。今でこそ人事の仕事が天職だと思っていますが、元々は財務経理系の職種を希望していました。希望が叶って異動できたのですが、いざ実際に業務をやってみたら、あまり自分には向いておらず、自分で希望していた手前、異動したばかりで他の部署にいける見込みもなかったので、結果として転職することになりました。もし前職にも大人の体験入部のような制度があったら、私のようなミスマッチは起こらなかったかもしれません。
 もちろん会社を経営していく中で、事業計画や人員計画に沿って、会社都合で人材配置を実施しなければならないことは理解できます。ただ、異動がきっかけで社員が辞めてしまうとなったら非常にもったいないです。お試しで業務体験ができ、双方マッチングが検討した状態を作れるとより適切な人員配置に繋がるのではないでしょうか。

おわりに

 いかがでしたでしょうか。メンバー一人ひとりのキャリアの可能性を広げることができ、社内の人材交流や業務理解のきっかけにもなりますので、ぜひ皆さんの会社でもトライしてみていただきたいです。

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