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今年は事務局に人事がJOIN!   Cybozu Idea & Hackathon 開催レポート

みなさん、こんにちは。サイボウズの舞台裏スタッフの橋爪です。

本記事では、先日開催した「Cybozu Idea & Hackathon(以下、ハッカソン)」の舞台裏をご紹介します!

これまで開発メンバーを中心に開催されてきたハッカソンですが、今年は人事メンバーが運営に加わりました。そこで今回は、運営事務局と参加者へインタビューし、下記をまとめました。ぜひお楽しみください!

▼この記事のポイント
・ハッカソンの運営に人事メンバーが加わった背景
・運営体制が変わってどうだったか
・来年に向けた課題
・参加者の声

なお、例年からの変化に焦点を当てるため、取材箇所ではハッカソンの概要を割愛しています。概要は下記画像をご覧ください。

Cybozu Idea & Hackathonとは?新しい事業やアイデアを考えたり作ったりする開発イベント

チームワークあふれる社会をつくる(新事業に繋がる)アイデアや、
チームワークあふれるサイボウズをつくるアイデアを実現するためのハッカソン。①アイデアを募って、そこに共感するメンバーで実現するも良し
②メンバーを集めてから、アイデアを皆で決めるも良し
③1人で何かに取り組むも良し開催期間:9月2日 ~ 9月6日の5日間賞 :大賞、各審査委員賞 (4名)
副賞:お食事権オンライン+オフライン(東京オフィス)のハイブリッド開催
1チームあたり約4~5分で発表施策の背景:
コロナ過から目先の事業に注力している感じがあった
→新しいモノをつくってワクワクできる場が
 全社的にあると良いのでは!?


参考)2020年のレポートはこちら↓


参加者のインタビュー内容

参加した人事メンバーのお二人

今回参加した理由、きっかけを教えてください。

髙木:橋本くん(運営)から「今年は全社を巻き込んで開催するのでぜひ出てください!」とお誘いがあったことがきっかけで参加しました。

石川:最近ちょうど「AIを活用して業務を効率化できないかな?」と考えていたので、AI活用に詳しいエンジニアと一緒に、普段は手が回らないことに取り組むことができる良い機会だなと思い参加しました。

参加中のモチベーションはなんでしたか?

髙木:普段は「やるべきこと」を優先する必要があるので、ハッカソンを理由に自分の「やりたいこと」に時間とエンジニアと協働できる点が、大きなモチベーションになっていました。

兼マネくんの仕組み

石川:業務を客観的に見つめ直すきっかけになった点です。
これまでタレントマネジメントの施策を考えるのはいつも同じメンバーで、前提が揃っている状態では説明を省略しがちでした。
違うメンバーを巻き込むことで、共通認識が取れない部分、説明が必要な部分が分かり、新しい視点を学べました。

WakuWaku Matchingの仕組み

参加して得た収穫はなんでしたか?

髙木:せっかくのハッカソンなので僕個人が作りたいものを作ったのですが、 正直あまり審査員の皆さんに刺さっていなかったな、と感じています。 仕事では「今組織の中で求められているもの」を作っていかないとな、と改めて思いました。
一方で、今の事業・組織の延長線上で考えすぎてしまうと、新しいアイデアが出てこない可能性もあるので、そこのバランスが難しいなと改めて思いました。もちろん、今回私の出したアイデアが単純にイケてなかっただけの可能性もあるので、そこも評価が難しいのですが・・・

石川:これまではエンジニアのお祭りだと思っていたのですが、参加してみると見方が変わりますね。ちょっと参加するのには勇気が入りました(笑)今回改めてAIは万能ではないことを知り、絶対的なソリューションではないということを実感できました。「こんな仕事もAIに取って代われるのではないか」と想像を膨らませるだけで終わらず、現実的に考えられるようになったのは1つ大きな収穫だったと思います。

ありがとうございました!


運営事務局メンバーのインタビュー内容

運営事務局のお三方

昨年の開催を受けて、今年ブラッシュアップ / 改善したことを教えてください。

刈川:1番は、間口を広げた点ですね。
今までは開発本部内でやっていたのですが、その他のメンバーも参加できるように、「アイデアのみの参加でもOK!」と広く募集しました。
また、審査員が全員の投票制だったところ、今年初めて社長と本部長に審査員をお願いしました。経営陣の巻き込みの本気度も、例年と違うところかなと思います。

hokatomo:そうですね。大きな点はその2つかなと思います。
細かい点を補足すると、副賞の金額を上げたという変化もありました。
昨年は大賞で5000円のお食事券だったところ、もう少し箔がついてもいいのかなと思い、経理と相談して、よりたくさん楽しめるように10000円に変更しました。

間口を広げることになったきっかけはなんでしたか?

橋本:コロナ禍以降、目先の事業に注力している感じがあり「もう少し社内にワクワク感があるといいよね」と人事メンバーと話していました。
サイボウズはITの会社なので、せっかくなら新しい製品を開発し議論できる場所でワクワクできたらいいな、と考えました。
そこで、既存のハッカソンを全社イベント化するため、社長やビジネスとエンジニア双方の本部長陣を審査員として巻き込み、メンバー全員通知で開催連絡をしました。

開催の連絡


運営の体制が変わってどうでしたか。

刈川:関わる人が増えたなと思います。経営陣との交渉も橋本さんがズバッと切り込んでくれて、すごく助けられました。

hokatomo:おっしゃる通りですね。参加者の間口が広がって、営業メンバーなど「初参加です」という人がすごく増えました。
新しいメンバーと常連メンバーを混ぜてチーム編成を組んだことで、シナジーが生まれていました。橋本さんが入ってきてくれたおかげですね。

橋本:本当に、これまでのハッカソンの歴史があってこそです!
何もない状態からこのような機会を作ろうとしたら、とんでもない工数がかかっていたと思います。
今までのハッカソンに乗っからせてもらって、少し拡張させてもらったくらいの気持ちなので、人事本部の私としては非常に助かりました。

体制の変化は大成功だったのですね!より多くのメンバーに参加してもらう仕組みづくりとして、何か工夫した点はありますか?

hokatomo:これは今回に限らないのですが、チーム編成を運営におまかせでエントリーする選択肢を用意していました。
「自分でエンジニアを誘って参加するのは難しいけど、参加してみたい」というエンジニア以外の人を受け入れることで、参加のハードルを下げる仕組みになっていたのではないかなと思います。

成果発表会オフライン会場の様子

開催後は、各々で実現に向けて走っていくのでしょうか?

橋本:そうですね。その様子は事務局でも少し追っています。
特に石川さんチームの企画(先述)は人事本部として進めていくそうで、それは人事本部長が審査員として参加してくださったからこそだと思います。

hokatomo:オフィスに機材を設置する必要がある企画については、どの部署にどんなことを相談すれば良いかなどを助言し、実現に向けたサポートに入りました。
個々のアイデアを潰さないよう、必要な機材等はなるべくハッカソンの経費で出すなど、金銭的なサポートもしています。

コーヒーマシンのメンテナンス時間を知るための扉開閉センサーが設置されました

来年に向けた課題や、今後の展開を聞かせてください!

橋本:ビジネスメンバーの参加がやはりまだ少ないので、参加者数の拡大をねらってもう少し声がけを頑張りたいです。
ハッカソンは業務から離れて作りたいものを作れるという良さがありますが、その良さも残しつつ、別軸でビジネス寄りのハッカソンを作る方針も検討しています。
例えば「新事業ハッカソン」、「kintone拡張ハッカソン」とか、テーマ割りのハッカソンを提案するのもアリだなと思っています。

お客様を相手にする業務だとなかなか参加への調整が難しそうですね。そこに対して工夫している点はありますか?

橋本:エントリー時には参加する工数を8, 16, 24, 32, 40(時間)で選べるようにしています。エントリーされるとそのメンバーのマネジャーに通知がいく設定になっているので、業務調整のコミュニケーションが進めやすくなっています。
割ける工数が8時間でも参加できる点は、参加のハードルを下げるための配慮の1つですね。マネジャー陣にもご理解いただけるよう、経営会議である全本部会議でもハッカソン開催の告知をしています。

ハッカソンのエントリーアプリ

橋本:先ほどお話しした、ビジネス寄りのハッカソンを別で企画すれば「これなら事業につながるから参加しても良いかもね」とマネジャーの皆さんにも思ってもらえるかもしれないですし、テーマを分けることによる間口の広げ方もあるかなと考えています。

きっとどの部署も「こんな業務をAIにやってもらいたい」「新しい技術を入れたい」など、想いを秘めているのではないかと思います。より多くの部署から手が挙がるようになるといいですね・・!
最後に、ハッカソンの開催を検討している他社に伝えたいメッセージはありますか?

刈川&hokatomo:「ハッカソンをやる意義」をよく問われるので、いつ聞かれても良いようにしっかり目的を持ってやると良いですね。
やはり開発以外のメンバーからはただ楽しんでいるだけのように見られがちですし、社外でもハッカソンは「普段の業務を忘れて〜」とよく言われるように、「お祭り」というイメージが強めに出てしまっているので、事業・仕事につながっているという点を説明できた方が動きやすくなるかなと思います。

橋本:ハッカソンは業務から離れることの良さもありつつ、業務から完全に離れられないと思うんですよね。結局社内の改善や既存の製品、新しい製品の発展に寄与しているので。コストと言われることもあるかもしれないですが、地続きでつながっていることは認識していた方が良さそうです。
また、自分の作りたいものを作れる時間があると、社内の文化や風土にも影響があると考えますし、モチベーションが向上する機会にもなり得ます。
モチベーションは目に見えないですが、事業や離職率にもつながると思うので、それを認識した上で意思決定者とコミュニケーションをしてもらえたらなと思いました。

hokatomo:本当にそうですね。これまでのハッカソンで生まれた中で今でも稼働しているのは、全て地続きのものだなと納得しました・・!

運営事務局のメンバーで集合写真!
(左上から時計回りに、hokatomoさん、刈川さん、橋本さん)

ありがとうございました!


まとめ

「Cybozu Idea & Hackathon」の舞台裏をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
今年は事務局に人事が加わったことで、経営陣や新たな参加者の巻き込みに成功し、全社イベントとしてよりパワーアップできました。

開発イベントの開催や組織編成をご検討の際に、本記事が少しでも参考になれば幸いです!ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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