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新卒ビジネス職「職種別採用」がリニューアル!何が変わったの?担当者に聞いてみた

サイボウズで2024年に新卒入社できる方(以降、24卒)を対象として2023年から始まった「職種別採用」。
従来の、入社後に配属本部の決まる「総合職採用」とは異なり配属本部が決まった状態で内定オファーを承諾いただく採用方式です。
2025年に新卒入社できる方を対象とした新卒採用(以降、25卒)において、これをリニューアルしたということで、Recruiting部 新卒採用チームの金子さんと折笠さんにお話を伺いました。

オフィス内のこたつでみかんをお供に寛ぎながらお話をうかがいました
(左:金子さん、右:折笠さん)

「職種別採用」については以下の記事をご覧ください:

職種別採用がリニューアルされたということですが、どのように変わったのでしょうか?

24卒は「希望職種のうち第1~3希望を入力する方法」のみでの募集でしたが、25卒は「希望職種のうち第1・第2希望を入力する方法」と「希望順が決まっていない方は職種を複数選択で記入できる方法」の募集をできるようにしました。

リニューアルすることにした背景や狙いについて教えてください。

24卒採用ではじめた「職種別採用」の振り返りを行ったところ、ほとんどの職種で目標としていた採用数を達成することができ、内定者・面接官等からのアンケートでは大きな問題点は指摘されませんでした。そのため、職種別採用開始時の大きな変更点だった「入社前に配属を決めること」は25卒でも一旦は継続して行うこととしました。
なお4月には24卒メンバーが入社してくれるので、オンボーディングの状況を見て職種別採用実施の継続については改めて判断したいとは考えています。

一方で、振り返りの中で希望職種の記載方法については課題がありそうということになりました。
具体的には、エントリー時に第3希望まで書いてもらっていたことで、希望職種の中で優先度が一番高いわけではないのに、面接官から志望理由を聞かれて「志望度が高いような印象を与えなければ」と学生に無理に発言させてしまっているのでは?という懸念です。
これを踏まえて他のコースを追加することを検討しました。

1つ目に考えたのは、職種ではなく学生の傾向に合わせてマッチングできるコースを増やすことです。職種という枠ではなく、興味のある業務内容の切り口で「バックオフィス系職種」「フロント対応系職種」とする形式です。
しかし、これは業務の分類の仕方がとても難しく、メイン業務としてフロント対応の多い営業職を「フロント系」と分類してしまうと、バックオフィス的な事務作業が伴った際にミスマッチを感じてしまう恐れがあります。業務内容の切り口で分類するとなると現在のサイボウズの職種では目的を達成できないと考え、実施しないこととしました。
 
2つ目に検討したのは、入社後に配属先を決めていいコースを別に設けることです。
しかし各本部との人員計画の調整や選択肢を増やすことで学生側にも混乱が起きてしまうのではないかと考え、入社前に統一した方がシンプルだという結論になり、こちらも見送りました。
 
最終的に、「サイボウズで働きたいしやってみたいこともある。ただどの職種がやってみたいことに合致するかわからない」「希望職種を途中で変更できるとはいえ、一次面接時点でキャリアビジョンを確約していないと評価してもらえないのでは」という意見が24卒の内定者・選考途中の学生からあがっていたこともあり、希望職種の優先順位が決まっていない方でもエントリーしやすい形を目指す方向になりました。

色々検討されたようです

リニューアルを検討した際、面接に関わる社員からの反応も踏まえたのでしょうか?

面接官から聞いた「良かったこと」「やりづらかったこと」も反映したいと考えました。

良かった意見の例:
・ビジネス職という括りだとかなり範囲が広く、合否判断や質問がしづらかったが、職種確約採用に代わって改善されました。(営業職)
・応募してくださる方の中で担当職種への解像度が高い方に出会える機会が増えた気がします。面接官側も「担当職種にマッチしているか」という以前よりも具体性が高まった基準で判断ができるため、個人的にはやりやすかったです。(カスタマーサクセス職)

やりづらかった意見の例:

各フェーズの面接官の声(やり難いと回答した人)
1次面接官:
・第一希望職種ではない場合に、どこまで質問時間をいただいていいか手探りになる。
・職種別採用となると、サイボウズでの業務やビジネスモデルについて解像度が低い状態で希望職種について語らなければいけなくなるので、学生さんから語られる話の内容がかなり抽象度が高くなってしまう印象を持ちました。その状態で合否の判断をするのはかなり悩みました。
もし職種別採用をするならもっと明確にスキルセットを定義すべきと思いますが、「新卒×ビジネス職」はその定義が難しいことも理解しています。なので、個人的には新卒では職種別採用は向いていないのでは…と思っています。

1次&2次面接官:
・オープン応募の時は一般的な質問が中心で、どの部署でも必要な要素をみているので質問数が抑えられるが、配属先確約型の場合、例えば経営支援と人事併願だと部によって求めるものが異なり、それぞれ質問したくなるので質問が被らない=時間が足りなくなるイメージです。

2次&3次面接官:
・自部署で合わなかった場合のリスクを考えると、これまでよりも厳しく判断してしまうことが多かった。
・働くことそのものの経験がないなかで、本人がどこまで自分の特性を言語化できているのか、適性があるのか、30分前後のオンライン面接という場で判断するのは難しく、結果として以前より厳しく評価するシーンが多くなったように思います。

 
「面接時に職種が定まっていること」が主によかった点として挙げられており、これは第2志望までをヒアリングする形で継続しました。やりづらかった点で挙げられた「適正を以前より厳しく評価してしまった」点については、各本部の面接官と評価基準を確認する時間や、選考状況を共有することで対話をし認識を可能な限り一致できるように努めています。

リニューアル後について教えてください。24卒で職種別採用を始めた際のインタビューでは採用担当者の苦労として「面接官のアサインが難しく、配属先を想定しながら設定していくことに少し工数がかかった」というお話もありました。それは今回リニューアルして解消したのでしょうか?

いえ、リニューアル後も大変なところはあります。
一次面接では2名の面接官が担当しているのですが、リニューアル前は希望職種の順位のとおり、第一希望・第二希望の職種で働いている面接官をアサインする運用をとっていました。
今回からは興味のある職種を複数選択する形式で希望順が決まっていない方は、職種を複数選択で記入できる方法を追加したので、例えば希望職種を4つ選択された方だと、書類選考の内容からマッチしそうな職種を推測しアサインしなければならないことが大変で、難しいところだと感じます。
ただしそうは言ってもサイボウズに興味をもってくださる方と各本部とのマッチングを創出する重要なポイントになるため、必要なことと捉えて、1つ1つの書類に目を通しています。 

インタビューにご協力いただきありがとうございました!

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