チームワークを支える人事制度の舞台裏! 対面型チームビルディング支援制度「チムビル」とは?
こんにちは。人事本部の綱嶋です。"チームワークあふれるチームを増やすこと"をミッションに活動している「チーム運営支援チーム」に所属しています。今回の記事では、対面でのチームビルディング活動に対しての補助を行う「チムビル(対面型チームビルディング支援制度)」制度のご紹介をします。
2020年以降、急速に広まったリモートワーク。業務の利便性が増した一方で「チームメンバー間のつながりが希薄になった」という声が聞かれることもあるかと思います。チームメンバー間のコミュニケーション促進やチームワーク向上のための次の一手を模索している、人事制度企画・組織開発担当者のみなさま。自チームでのチームビルディングを検討している、チームリーダーのみなさまにとって参考になればうれしいです。
チムビル制度が生まれたきっかけ
この制度が生まれたきっかけは2022年の1月。営業本部の数名のメンバーが教えてくれた悩みがきっかけでした。
こうした声に応じて、新たな制度の企画に踏み切りました。
新たな制度を形にするまでの道のり
まず取りかかったのは、新しい制度の「コンセプト」を練り上げることです。サイボウズにおけるコンセプトの定義は「誰に(ターゲット)、何と言ってもらいたいか(バリュー)」であり、あらゆる企画の根幹を貫くものとして非常に大切にされています。
社内メンバーへのヒアリングを10数件実施したり、既存の類似制度(出張制度、コミュニケーション支援制度など)との違いをまとめたりしながら、新しい制度が誰にとって有用であるのかを探り、以下のコンセプトを決定しました。
次に、この制度のポイントとなる「何をチームビルディングと定義するのか」「どんな費用をいくらまで補助するのか」について、検討を始めました。
などと、検討範囲が広いだけに想定される懸念も多かったのですが、迷ったときはコンセプトに立ち返りながら議論をしていきました。正直なところ、ここはかなり苦労しました……。そうしてできたチムビル制度の概要は以下の通りです。
チムビル制度の概要
正式導入を見据えてトライアルを実施
2022年7月1日から12月31日までをトライアル期間としました。トライアル実施の目的は、実際の利用者からのフィードバックをもらいながら制度の改善につなげるため。また、対面でチームビルディングを実施するためにかかる金額感を把握し、正式な制度として施行できるかどうかの参考とするためです。
【トライアル実施 概況】※2022/12/01時点。執筆時点で未実施の申請内容も含む
実施チーム数と利用者数
実施チームの内訳(本部別)
概算利用金額(総額約800万円)の内訳
【実施されたチームビルディングの例】
【チームビルディングの様子】
【利用者の感想】
なお、チームビルディング実施後には制度利用者に対して kintone でアンケートを実施しており、その結果を参考にしながら制度を改善しています。素早いフィードバックがもらえることに感謝!
制度担当者としての所感
利用者からのポジティブな感想が多く集まってきており、試行錯誤しながらも制度をつくってよかったと感じています。
私もチーム運営支援チームのメンバーとして、チームビルディングのためのワークショップを月に数回程度運営する立場にいます。その際、メンバーのみなさんが久々に対面で集まったときの盛り上がりは何にも代えがたいです。
トライアル開始以降、平均して月に10件前後のペースで開催されており、一見、リモートワーク慣れしているように見えるサイボウズのメンバーでも、チームの一体感をリアルで味わうことを求めている人が想像以上に多いことを知りました。チームが対面で交流できる機会を提供する重要さをあらためて実感した次第です。
今後の展開
トライアル実施の開始から4か月後の11月初旬に、経営会議の場で中間報告を行いました。参加者アンケートからも満足度の高さが見られ、制度継続を希望する声が多く寄せられたことに対し、経営メンバーからも正式な制度化に違和感なしの反応をもらいました。これを受けて、2023年1月よりチムビル制度は正式に施行することが決まりました!🙌
リモートワークがもたらした効率性も大切にしつつ、対面でのチームビルディングも実施しやすいように、人事制度の側面からチームワークの向上に貢献していきたいです。より多くのチームに活用してもらえることを楽しみにしています!