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サイボウズ障害者インクルードインターンシップを開催しました!

「チームワークあふれる社会をつくる」を企業理念に掲げているサイボウズ。

【誰もが活用できるグループウェアを世界中に広げていく】ために、まずは私たち自身が、多角的な視点を得る必要があると考え、多様なメンバーが活躍できる会社づくりを進めています。その1つとして、昨年度から障害がある学生を対象としてインターンシップを実施しています。

参考)2023年の開催レポートはこちら↓

2024年は、9月9日(月)~13日(金)の5日間で実施しました。 
受け入れコースは6種類用意し、計6名のインターン生を受け入れました。
こちらのレポートでは、インターン実施までの取り組みや、実施して得られた学びなどをご紹介しています。
※サイボウズでは障害者雇用に関わる活動を「障害者インクルード」と呼んでいます 


インターンシップの概要

前述の通り2024年は9月9日(月)~13日(金)の5日間で実施しました。

今年の受け入れコースは「エンジニア体験向上企画」「カスタマーサクセス業務体験コース」「新メンバー受け入れ業務体験コース」「採用オペレーション業務体験コース」「社内コネクト業務体験コース」「マーケティング業務体験コース」とさまざまな職種で準備し、各1名ずつ、学生を受け入れました。

インターンのコース一覧


昨年同様に各コースにメンターが2~4名つき、日々の業務レクチャーやサポートを行いました。
今年はコースや参加者が増えたこともあり、社内でインターンシップに関わる人を昨年よりも増やせました。
開催形式については、出社と在宅を組み合わせるハイブリッド型にトライをしました。

合理的配慮について


今年のインターンでどのような合理的配慮を行ったのか簡単にご紹介いたします。

ポイントは選考面接時にもきちんと配慮事項を確認することです。そうすることで選考合格後に行う、合理的配慮を確認する面談がスムーズに進むようになります。

まず、合理的配慮を決めるにあたり社内のジョブサポーター(障害のあるメンバーの定着支援を担当する役割)と、各コースのメンターと事前に面談し、丁寧に内容をすり合わせていきました。個別の要望やニーズに答えられるよう選考中に確認した配慮事項を含めしっかりとヒアリングを行いました。

合理的配慮の一例

学生もインターンシップ初参加の方が多かったため、実際にオフィスで働くイメージをしてもらいつつ受け入れ側としてもハード面、ソフト面両方で安心して参加できるように準備を進めました。

インターンシップを実施して得られた学び


今回のインターン開催を通して得たことは大きく2つあります。

1つ目は、個人に合わせた配慮やサポートを提供することです。
当たり前のことと思われるかも知れませんが、【一緒に業務をしてみて】困ること、もっと改善したほうが良いことをインターン生とメンターが互いにすり合わせていくことが大切です。
前述した通り、このインターンシップでは開催前に合理的配慮についてすり合わせる時間を取っています。

しかし、【実際に業務に取り組んでみて困ること】はインターン中でないとわかりません。 

たとえば今年は以下のような困りごと、改善点がありました。
・用意した文字起こしツールがうまく機能しなかったので、口頭でなんとかコミュニケーションを取ったことがあった
・配慮についてどのように聞いたら良いか迷う
・拡大鏡ツールを通じて資料を見てもらうため、ツールや資料のどこにどの情報が配置されているかを、逐一口頭で共有、確認する必要があった 

このようにして出てきた困りごとに対して、インターン実施中にインターン生とメンターで話し合い、どのように進めたらスムーズにインターンに取り組めるか検討していきました。

例えば、配慮についてどのように聞いたら良いか迷う、というメンターの困りごとに対し、インターン生とともに対処法について率直に話し合ってみることにしました。
すると、「ストレートに〇〇はどう?」「見えやすい?」など聞いてほしいというリクエストがあったので、それを元にコミュニケーションを取るようにした、というような感じです。
事前に合理的配慮を決めておくことは大切ですが、事前に決めたことに囚われすぎないことが大切だなと思いました。実際に業務をしてから見えてくる必要な配慮事項に臨機応変に、どれだけ柔軟に対応できるか、がキーになると思いました。

実際の講義の様子


2つ目は、インターンに関わる人を増やしていくこと、そして継続的な開催です。

サイボウズが創りたいのはチームワークあふれる社会。そのためには多様なバックグラウンドを持つ人たちと共に製品や制度を作って行く必要があります。これは一朝一夕で実現できることではありません。さまざまな取り組みを通じて徐々に一歩ずつ進めていく必要があります。

そのさまざまな取り組みの一つであるインターンシップで、インターン生とふれあい、リアルな学びを得られるのは、メンターや運営に関わった人に限られます。このリアルな学びを経験する人をサイボウズ社内に増やしていきたいです。 そして学生にも、サイボウズの環境を体験した人を増やしていきたいです。

障害者インクルードとしては、インターンシップの開催だけで満足せずに、社員への発信も大切だと考えています。「インターンシップを開催していることや最終発表会を行うこと」「インターンシップを通じて学べること」を周知し、共感をあつめていくことを継続的に行っていきます。


2024年にトライしたこと


少しお話を変えて。 今年新たにトライした新しい開催形式についてお話をしたいと思います。

昨年は東京日本橋オフィスで完全リアル(メンターもインターン生もフル出社)、で開催しました。今年はコースや開催チームの特性上、【出社を必ずしも必須としないコース】もありました。そのため、初めて出社(リアル)と在宅(オンライン)を組み合わせる、いわゆるハイブリッド形式での開催となりました。

初めての試みを通じて、まだまだサイボウズにはノウハウが足りない!ハイブリッド形式での大勢の会議や打ち合わせの体験の向上には障害の有無に限らずたくさんの工夫が必要!ということです。

たとえば、
・オフィスの会議室の音がきちんとオンラインの人にも届いているか
・資料と字幕がきちんと見やすいように表示されているか
・見やすい資料を作れているか
などなど、やってみてノウハウを溜めていくことが特に大事だと実感しました。

ハイブリッド形式で行った講義の様子

来年以降やりたいこと


継続的にインターンシップを開催することは大前提として、今年以上に受け入れる人数やコース数を増やすことにトライしたいと思います。

ハイブリッド形式での開催を継続してスムーズな運営ができれば、住んでいる場所や特性によってオフラインだと参加が難しい、といった制限をなくせます。そうするとより多くの人をインターンシップで受け入れられると思っています。
また、社内で関わる人を増やしていくためにも、障害者インクルードの活動について積極的に発信することも行っていきたいです。

最後に

チームワークあふれる社会を創る、を企業理念に掲げているサイボウズでもチームワークについて、多様性について、改善できることはたくさんあるのが現状です。一つずつ丁寧に課題に取り組んで、より多様なバックグラウンドの人を仲間に迎え入れていけるよう取り組んでいきたいと思います!

最終日発表会後の様子


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