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人事本部内で『ワクワクする会社づくり』のためのアイデアソンを開催しました!

皆さんこんにちは!サイボウズに入社して2年目の福田です。
今回の記事では、先月人事本部内で開催したアイデアソン、その名も”ワクワク・イノベーション・アイデアソン”の様子をご紹介します。

人事本部内では初の試みでしたが、大変盛り上がったのと同時に、刺激的で楽しい時間を過ごせましたので、リアルな様子をお届けできればと思います!

アイデアソン開催に至った背景・目的

そもそもアイデアソンという言葉自体、皆さんにとって馴染みがあるかわかりませんが(私はなかったです)、アイデア(Idea)と(Marathon)を掛け合わせた造語のことで、特定のテーマに沿ってチームでアイデアを出し合い、その結果を競うイベントのことを指します。

今回は最初からアイデアソンという形式にこだわって企画が進んでいたわけではなく、私が所属するHR Organization Designチーム内で次の2つの目的を達成できるプロジェクトができないか?という話から始まったのがきっかけです。

①ワクワクする会社づくりをする
②所属チームを超えた繋がりづくりや意見交換を通じた人材育成

①については、サイボウズも1000人を超える大企業へと組織規模が拡大する中で、社長の青野は「1000人になろうが2000人になろうが1万人になろうが、面白い会社でなくてはいけない。そのためにもどんどんアイデアを出していく必要がある。」という趣旨のメッセージを発信しております。面白い会社であるためのアイデアを生み出していくためにも、普段所属するチームの垣根を超えて意見交換する場を、個人の「ワクワクする・面白そう!」という思いを起点につくることができないか、という目的がありました。

②についても組織の拡大に伴い、縦割り化・分業化が進んでいるという問題意識から生まれた目的になります。部署を超えた横の繋がりや意見交換によって視野を広げたり、普段あまり関わらないメンバーとの協働や周囲を巻き込む経験によって個人の気づきや相互成長に繋げたいという狙いがありました。

そのような目的を満たすことのできる企画として、私が思いついたのが大学時代に授業の一環で参加した産学連携プロジェクトでのアイデアコンテストという形式でした。そのエピソードをチームの皆さんにも共有したところ、「面白そうだね!」という反応をいただき、サイボウズの開発本部内ではハッカソンを開催した前例があったので、そちらを参考にしながら今回のアイデアソンという形式で進めることになったのです。

アイデアソンの流れ

今回実施したアイデアソンの大まかな流れとしては以下になります。
事前のアイデア募集期間に2週間、実際のアイデア検討期間として3日間をかけて取り組んでいきました。

1. 2週間の事前アイデア募集 
2. 登録されたアイデアへのいいね投票・チーム結成
3. 3日間のアイデアソン期間

1. 2週間の事前アイデア募集

『サイボウズが今よりもワクワクする会社になるための取り組み』をテーマに、人事本部メンバー全員に対して、アイデア募集をしました。このテーマに合致した内容であれば、自分の担当業務の延長線上でも全く関係のないものでもOKとし、合計で48件ものアイデアが集まりました。ジャンルも様々なものが集まっていたので、募集してみると意外とこれだけ多くのアイデアが出てくるものなのだな、とこの時点からワクワクしておりました!

アイデア登録/いいね投票用のkintoneアプリ

2. 登録されたアイデアへのいいね投票・チーム結成

アイデア募集後は、各アイデアに対して人事本部全体でいいね👍投票をする時間を取りました。実際にアイデアソンに参加をする場合は、本人の「やりたい」という思いを尊重するためにも、このいいね投票をしたアイデアの中から当日取り組むテーマを決定する旨をお伝えしました。アイデア投稿者に関係なく、それぞれが本当に良いと思ったアイデアにいいね投票をしてほしいという狙いがあったので、アイデア投稿は匿名で行いました。

投票後は、チーム結成にあたり集まった48件のアイデアから期間中取り組むものを絞る必要がありました。今回の開催目的の1つに【人材育成】を掲げていたため、サイボウズに入社して3年以内のメンバー(新卒/キャリア入社問わず)かつ無期雇用メンバーは参加必須とし、それ以外のメンバーは任意参加としました。参加者数は合計36名で、各個人がチームに関わる範囲を小さくしすぎない為にも1チームあたり4.5人のチーム規模を想定していたので、9~10件のアイデアに選考しなくてはなりませんでした。どれもサイボウズのワクワクに繋がる可能性を秘めたアイデアばかりだったので、せっかく投稿してもらったアイデアを絞っていくのは勿体ない気持ちもありましたが、中でも次の3つの基準に沿って優先度の高いものを選定していきました。

【アイデアの選定基準】
・人事本部マネージャーが特に取り組んでほしいもの(やるべき)
・アイデアの発案者が参加者にいるものを優先(やりたい) 
・いいね数が多くついたもの(人事本部内メンバーがやってほしい)

これに加えて事務局がレコメンドするアイデアを一つピックアップさせてもらい、合計10個のチームを結成しました。チームメンバーを決める際にも、育成の観点でなるべく社会人経験年数が近かったり、同じ部署のメンバーが固まらないようにと考慮をして結成をしました。このような過程を経て、決定したのが次の10個のアイデアです!

・生成AIの力で大企業病に立ち向かう!
・Cybozu Olympic
・「育自分宣言」🙋
・製品売上を小さい範囲で学ぶ勉強会
・気軽に短時間で体験入部
・サイボウズフリーマーケット🧺
・「チームワーク」の現在地を味わう!企画
・海外拠点への留学制度+他社への交換留学🌎
・「相席OK」のランチ席の設置+ランチ仲間を探そう
・勉強仲間をつくろう

※アイデア投稿時に登録された名称をそのまま記載しています

3. 3日間のアイデアソン期間

今回のアイデアソンは3日間にわたって開催をしました。最初は1日かけて集中して取り組むという案もあったのですが、発表資料の作成がメインとなり、アイデアを検討するのに十分な時間が取れないという懸念があったため、開発本部のハッカソンに倣い3日間開催のスタイルとなりました。

DAY1:AM:開会式 PM:チーム活動
初日の開会式では、今回のアイデアソンの開催背景や目的について、人事本部長の中根より改めて説明がありました。その他に、3日間の概要説明や各チームが取り組むアイデアとメンバーの紹介、各チームから意気込みを発表してもらいました!

初日の開会式の様子

DAY2:チーム活動
2日目は、参加者全体で集合する時間は設けずに各チームでのフリータイムとしました。
各チームの繁忙期やイベント期間は予め避けた上でアイデアソン期間を設定しましたが、アイデアソンに参加しつつも定常業務で緊急度が高いものは同時に進める必要があるので、運営側から「最低チームで○時間稼働してください」などとのアナウンスはせずに、各チームで調整をしてもらいました。社員の日報でも「アイデアソンで進められてないタスクがある、時間がない…」などのコメントが散見され、日常業務もある中での参加は大変だったかと思いますが、その中でも全チーム発表に向けて時間をかけて取り組んでいました。

DAY3:AM:チーム活動 PM:成果発表会・チームメンバーとの相互フィードバック
最終日の成果発表会では、各チーム3日間検討したアイデアの内容を1チーム6分間でプレゼンテーションをしました。プレゼン後には参加者やマネージャーからの質疑応答の時間もあり、アイデアの詳細部分への深堀と議論がされました。今回発表された10個のアイデアは、すべてのアイデアで施策の基盤としてkintoneを活用することが前提にあり、社内の様々なニーズのマッチングを図るアイデアが多くありました。

最終日の成果発表会の様子

成果発表会といってもただ発表して終わりではなく、全チーム発表後に審査と表彰がありました!

今回は人事本部マネージャーによる審査によって贈られる【ベストアイデア賞】・成果発表会に参加した社員の投票によって決められる【オーディエンス賞】の2つの賞を設けました。

ベストアイデア賞に関しては、以下3つの審査基準に沿って審査が行われました。

  • やるべき(事業上の必要性や効果があるか?)

  • やりたい(わくわくするアイデアか?)

  • できる(実現可能性があるか?)


そして今回栄えある2つの賞に選ばれたのは以下の2つのアイデアでした!

ベストアイデア賞🥇:製品売上を小さい範囲で学ぶ勉強会
オーディエンス賞🏅:「相席OK」のランチ席の設置+ランチ仲間を探そう

ベストアイデア賞に選ばれたアイデアは、サイボウズ製品の販売~契約に至るまでの営業の流れをストーリー仕立てで学べる勉強会を開くことで、事業への理解を深め、社員の意識や行動を変えていこうというものでした。人事本部が昨年から掲げている『Connect More with Business』というスローガンにも沿ったアイデアでもある点が、好評価を得ました!

オーディエンス賞を受賞したアイデアは、オフィスで相席ランチをしたい人のマッチングアプリをkintoneで作成し、新しい繋がりを日常的に生み出していくというアイデアでした。現在の出社率が20%前後のサイボウズにおいて、なかなか出社してもランチに誘いづらく、他のチームメンバーと知り合うまでのハードルが高い、という悩みから多くの共感を得た様子でした!

ベストアイデア賞「製品売上を小さい範囲で学ぶ勉強会」
オーディエンス賞「『相席OK』のランチ席の設置+ランチ仲間を探そう」

受賞した2チームは、本格的なアイデアへの実現に向けて、今後も期間限定的なチームとして活動に取り組んでいただきます。既に直近での実現に向けて関連部署と連携をして動き出しているので、これからの新たな取り組みにワクワクしています!

全チーム発表後は、3日間一緒に活動したメンバー同士で相互フィードバックをkintoneのアプリ上で行いました。活動期間中お互いの良かった行動や、もっとこうすればよかったことなど、年次関係なくメッセージを交換し合いました。私も1つのチームメンバーとして参加をしたので、キャリア年数もずっと上の先輩方からフィードバックをいただきましたが、自分が何気なく取っていた行動がチームに良い効果を与えていたり、思わぬところを褒めてもらえたりと、改めて気づきに繋がるものばかりでとてもありがたかったです!特に普段業務で関わりのないメンバー同士でこのようなフィードバックを交換し合う機会自体が貴重だと思うので、お互いに良い学びや気づきが得られていたのであれば、何より良かったのではないかと思います。

アイデアソンを振り返って

今回人事本部内では初の挑戦でもあったアイデアソンですが、開催して得られた効果としては以下のように考えています。

  • 人事本部内の繋がり促進の場となった(他部署の業務理解や意見交換・交流)

  • フィードバックで強みや弱み、今後のチーム活動に役立つ学びを得られる機会となった

  • 今後の人事業務のヒントとなるような沢山の気づきが生まれる議論の場となった

実際に参加後の社員アンケートからも次のような感想が上がっておりました。

  • 自分の業務に関係ないところだと意見を言いづらいこともあるが、今回のような枠を超えて自由に意見だしできる機会は良かった(キャリア入社1年目)

  • 資料作成や議論展開の仕方など新たな視点を取り入れられた(キャリア入社6年目)

  • 普段の業務でついた力を実感できた。強みと言えるものが見えて自信を持てた(新卒入社1年目)

  • 他チームのマネージャーからフィードバックを貰えるのが面白かった(キャリア入社2年目)


一方で課題として出たのは、日常業務との調整やネガティブフィードバックの伝えづらさなどでした。今後については議論を重ねて方針を決めていきますが、今回の企画と運営から得られた経験知を次なる企画でも活用していければと思います。

今回はほとんどのチームが、普段働いたことのないメンバーとリモート環境下で議論を重ね、短期間でアイデアをブラッシュアップしていきました。どのチームも当たり前にこなしておりましたが、kintoneやGaroonなどのグループウェア、ツールを活用できるITリテラシー、これまでのリモートワークでの慣れなどの要素があったからこそ、円滑にチームでの活動ができたのではないかと思います。

何より今回のアイデアソンで生まれたアイデアをアイデアの形で終わらせずに、実行に落とし込んでこそ会社にとって価値あるものになると思っています。受賞した2チームはもちろんですが、その他のテーマについても各部署・本部の活動に反映させていけるように支援していきたいです。

長くなりましたが、ワクワク・イノベーション・アイデアソンアイデアソンの活動レポートは以上になります!ここまでお読みいただき、ありがとうございました👋

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