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サイボウズに新たな休暇制度 「ケア休暇」「プロアクティブ休暇」が誕生!

サイボウズでは2023年1月から新休暇制度「ケア休暇」「プロアクティブ休暇」がはじまりました。この記事では休暇制度にどんな変更があったのか、新しい休暇制度を開始するまでの過程などを知っていただけたら嬉しいです!

1. 新しい休暇制度とは?

2023年1月から新たに設けた休暇は、ケア休暇・プロアクティブ休暇の2種類です。それぞれの休暇の目的(コンセプト)・内容は、以下の通りです。

■ケア休暇(Family Care and Personal Sick Leave)
コンセプト:自分や家族の傷病(看護・介護)や療養でお休みが必要な時に、休暇を活用することで、働くことを継続できる
付与時間数:年40時間
(週5日勤務/月の所定労働時間数160時間の場合*)
取得単位:1時間

■プロアクティブ休暇(Proactive Personal Leave)

コンセプト:働き方と一緒に休暇の活用(休み方)も模索し、主体的に自分らしく、休暇を活用しながら働くことを継続できる
付与日数:年5日(週5日勤務の場合*)
取得単位:半日または1日  ※連続取得要件なし

*週の勤務日数、所定労働時間によって日数/時間を按分し付与しています


2. なぜ休暇制度をアップデートしたのか

これまでの特別休暇は、全メンバー一律週5日フルタイムで勤務し、長期的な雇用契約を前提としていた頃に導入/検討した制度です。当時は「より多くの人が、より長く、より成長して働く」ということを人事制度の理想としており、休暇の種類も慣習に基づくものや、より長く働くことを推奨・支援するようなメッセージを含んだものとなっていました

しかし、今のサイボウズでは働き方も、短時間/短日数勤務などを選択できるよう柔軟になっています。
多様な価値観を持ったメンバーがそれぞれ自立して個人の幸福を考えて働き方を決めている今、「休み方」についても同様に考え主体的に休暇を活用できるよう多様性・自立のメッセージを持った休暇としたいという思いから今回のアップデートに至りました。

3. 過去の休暇制度からの変更点とメンバーの声

アップデート前の特別休暇は、忌引休暇・看護介護休暇・結婚休暇・出産サポート休暇・ウルトラ夏季休暇(仮称)・リフレッシュ休暇の6種類でした。
この中で忌引休暇については、突発的に起きる出来事のため安心して勤務を継続するために必要な休暇として残し、それ以外の休暇をケア休暇・プロアクティブ休暇にアップデートしました。

検討起案時の資料の一部
検討/起案時の資料(アクティブ休暇名称変更前)

ケア休暇は、家族の看護または介護を行うことを目的とした看護・介護休暇に加えて、これまで対象外となっていた「本人」の傷病や療養に目的を拡大しました。また、看護や介護、通院でのニーズが高い「時間取得」も可能になりました。
導入後すぐから取得するメンバーも多く、開始1週間で44件、1ヶ月で182件の休暇取得があり、下記のような嬉しいメンバーの声も溢れています!

・自分の病気や通院に使えるようになってとてもありがたい
・定期的な通院や検査でも利用できて嬉しい
・歯医者の予約が取りやすくなった
・平日に病院に行けるようになって短い待ち時間で診察してもらえた
・インフルエンザの検査や予防接種でも使えて助かる

ケア休暇に関するメンバーの声(kintoneより内容を一部抜粋)

プロアクティブ休暇は、結婚・出産といった対象者の限定や、連続取得要件のあった休暇が統合され、多様な目的に応じて自由に使える休暇になりました。
5日間連続で休みをとって家族旅行に行く人もいれば、引越しのために1,2日だけ取得する人、年次有給休暇と合わせて母国への一時帰国を検討する人など、一人一人が積極的に「休暇」について考える機会にも繋がっています。

4. 新休暇を導入するまでの過程

新しい休暇の本格的な検討を始めたのは昨年2022年の年明けごろ。ライフイベントやリフレッシュのためという目的を限定しない休暇を設けるのはどうかという案から始まり、約1年間をかけて社内で相談・起案し、社内のメンバーからの助言を踏まえて今の制度になりました。

検討する中で細かな変更は多々ありますが、その中で社内メンバーからの意見や助言を踏まえて、再検討した2点をご紹介します。

①コンセプトに合わせた名称変更
当初は、アクティブ休暇(英語名:Proactive Personal Leave)という名称で検討を進めていました。しかし、「アクティブ」という言葉から活動的な日々を過ごす(過ごさなければならない)イメージを持つという意見があったため、休暇のコンセプトである「主体的に自分らしく休暇を活用する」に近づくよう英語名と合わせて「プロアクティブ」に変更しました。

②有効期間の変更
結婚休暇(6日)や出産サポート休暇(3日)がプロアクティブ休暇(5日)に統合されることで、これらの休暇をこれから取得する可能性がある人にとっては日数の減少となるという意見や、複数の休暇を組み合わせた長期休暇が取れなくなるという意見があったたため、休暇の有効期限を1年(繰越なし)ではなく、2年に変更しました。

5. おわりに

今回はサイボウズで運用を開始した特別休暇の紹介と休暇制度のアップデートについてご紹介しました。特に問題が顕在化していたわけではない休暇制度ですが、よりサイボウズの理想に照らして、人事としてどのようにメッセージを出しながら休暇制度を変更していくのが良いか、悩みながら模索した背景を休暇制度の新設/変更を検討している方の参考になれば嬉しいです。

Special Thanks:特別休暇アップデートメイン担当(浅賀)

引き続き、サイボウズの人事制度についても色々と情報発信していきますのでぜひフォローお願いします!

この記事を書いた人 反町琴美


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