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メンバーの自主的な学びを支援する「Self-learning Program」がはじまりました!

サイボウズでは、2024年1月からメンバーの自主的な「学び」を支援する「Self-learning Program」をスタートしました!
これまで学ぶ内容や手段によって制度が分かれていましたが、制度を一本化することになりました。 変更点や検討の背景・過程、サイボウズの学び支援への思いをまとめましたので、少しでもご参考になれば嬉しいです!

1.Self-learning Programとは?

概要とコンセプトは以下の通りです。

2.現在の制度になるまでの経緯

サイボウズには、いくつかの学習支援制度がありました。例えば、社内コミュニケーションに必要な英語や日本語・中国語・ベトナム語を学習する場合、半期で上限3万円を補助する「語学支援制度」や、サイボウズの資格取得リストに記載の資格を受験する場合、合格の場合は全額、不合格の場合半額支援し、試験勉強に必要なテキストを上限1万円まで補助する「資格取得支援制度」などがありました。

これまであった学習支援一覧

しかし、スマホアプリやAIを使った学習など、時代の変化とともに学び方も変化し、多様な手段が次々と出てくる中で、書籍や動画学習など特定の手段だけを支援する制度ではメンバーのニーズにスムーズに応えられない状況となりました。また、例えば英語の書籍を購入する時に、書籍代支援を使うと”全額補助で上限なし”なのに、語学支援を使うと”半額補助で上限あり”、となるなど、制度が複数あることで、制度間で矛盾が起き、手続き等も複雑化していました。 そこでシンプルで多くのメンバーの多様な学び方を支援できる制度を設計できないかを検討し始めました。

3.新制度を導入するまでの過程

新制度の本格的な検討を始めたのは昨年23年6月頃。24年1月からの運用開始を目指したいので、スピードを上げて調査集計をしたり、関連部署へ相談したり、社内のメンバーからの助言も踏まえて、5~6案を考え、今の制度となりました。今夏は、検討の中で特に議論を重ねた3点をご紹介します。

① 上限金額の設定
今までの制度ではそれぞれのルールの元で利用されるため 、トータルの上限金額を設定していませんでした。今回はルールを統一することになり、合理的な投資の観点からメンバー一人ひとりに対する投資想定額を考える必要がありました。 上限金額の設定に対して、メンバーから反対意見や懸念が出ました。
例えば、
・業務上必要なことであれば会社が出すのは当然で、むしろ上限があることに違和感がある
・金額の上限にひっかかって高価なセミナー受講は難しくなりそう
・上限金額は今の想定金額の範囲内で高い方に寄せてほしい
そこで、会社とメンバーの両方の視点から、金額設定の理由や根拠をしっかりと説明するようにしました。

② 支援対象は業務上必要の学びに限定
今までは学習目的や業務上の必要性を問わず、誰でも利用できるようになっていました。基本的に業界の特性や会社の価値観からぜひ取り組んでもらいたい学習の内容や手段を支援していますが、メンバー一人ひとりの業務上の必要性から見て、必ずしも必要性が高くない学びについても一部補助することになっていました。こちらも新制度で是正したい点でした。しかし、「業務上必要な学習とは何か」については解釈が分かれる部分なので、共通認識が持てるように定義を定める必要がありました。 そこは税制上承認される範囲とサイボウズの成長支援の方針を兼ね合い、定義することができました。

③Self-learning Programと本部独自支援の棲み分け
Self-learning Programができる前に、制度にない学習の要望は各本部独自の判断によって支援を行っていました。例えば、外部の有償セミナーやカンファレンスへの参加は各本部に裁量を委ねて、各本部で方針を作成し対応していました。Self-learning Programができることによって、メンバーの学習を一元化にできた一方、重複する部分も出てきたため、本部独自支援も合わせて見直しをする必要がありました。Self-learning Programとの棲み分け方について、最初はSLP事務局と部署担当者の食い違いが多く発生しました。各本部の成長支援に対する考え方や支援ルールが異なる部分もあり、認識を合わせることも難しく感じたところです。そこはサイボウズの”対話と議論”のカルチャーを生かして、各本部の担当者と何度も議論を重ねることで、棲み分けが次第に明確化になり、Self-learning Programの利用ルールを調整することによって、新制度の利用しやすいものにしました。

4.社員の声や活用状況

新制度の検討段階からメンバーの助言を求めて、賛成、反対の両意見をたくさんいただきました。この制度に高い関心をもって、自らの意見をしっかりと伝えていただくことはとても嬉しく思いますが、制度公開時は正直どうなるかドキドキしました(笑)。しかし、想像した以上にポジティブな反応も多く、「久しぶりに感動した!」と言っていたメンバーもいました。メンバーの疑問にしっかりと向き合って、誠実に思いを伝えることで理解してもらえたと思います。
運用開始して3カ月半を経った今では、利用件数が1000件以上、トータルの利用金額が900万円で早速多くのメンバーが使ってくれていて、本当に嬉しい限りです!

5.最後に

人手不足への対応や既存メンバーのリスキリング、主体的な人材の育成などで頭を悩ませている育成担当の方は多くいらっしゃるのではないかと思います。サイボウズも同じく課題に感じて、試行錯誤しながら改善を図っています。ただし、一つの部署で考えても、メンバー人ひとりがその思いを理解し、受け止めて、自主的な行動に変わらなければ意味がないです。Talent Developmentチームとして、これからもメンバーに寄り添って、制度のアップデートをしていきたいと思っています。
そして、この制度を利用することで学びが促進され、個人の成長とチームへの貢献に繋がり、社内において学びを共有し合う文化が広がることを期待しています!

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